質問 うちは、冬季に屋根裏で温まった熱を床下に送り込んで、基礎コンクリートに蓄熱し、夜間にその熱を活用します。 Air断はそれとは違うのですか?
回答 屋根裏に熱はありません。 あったとしても、床下には下がりません。仮に下がったとしても、熱も下がっていると思います。
冬季の屋根裏温度は、天気が良い日で瞬間的に20℃前後まで上昇することはありますが、日中の温度を平均すると10℃前後しかありません。
”屋根裏の暖かい空気を床下に送り込んでコンクリートに蓄熱”とのことですが、そもそも10℃前後しかないので、暖かい空気とは言えないと思います。
加えて、暖かい空気は上昇こそしますが、下降はしません。
ダクトファンなどで、強制的に床下に送り込んだとしても、床下に到達する頃には温度を失っていると思われます。
仮に屋根裏の温度が最も上昇する正午、20℃前後の空気を強制的に床下に送り込めたとしても、気体である20℃前後の空気が、個体の床下コンクリートを温めるには相当の時間が必要になります。
また、仮にコンクリートを温めることができたとしても、温まったコンクリートはその下の地盤に熱を伝えます。
熱は冷たい方に流れるという原理により、床下コンクリートを温めたとしても、その下の地盤面の方が冷たいので、熱はそちらに流れるのです。
以上の理由から、昼間の屋根裏温度を蓄熱し、夜間活用するということは、物理的に有り得ないと想定します。

質問 Air断は蓄熱しないのでしょうか? 我が家は、家の気密を高めて蓄熱しています。
回答 熱を蓄えることは、物理的にできないと思います。
「気密性を高めることで暖房熱を家に蓄熱して、エコな暖房を行っています」
蓄熱とは熱を蓄えること。
そして、”蓄える”とは、お金を蓄える・資産を蓄えると言うような、後で取り出すことが可能な状態を言います。
しかし、熱を蓄えることは、基本的に不可能です。
なぜなら、熱はどうしても、温度の低い方に移動してしまうものだからです。
どんなに気密性を高めても、家が熱を蓄えたとしても、その熱は知らずと温度の低い外部に移動しています。
暖かい熱が暖かい室内に流れることはありません。熱は温度が高い方には決して流れることは無いのです。
エア断は建物を取り囲む通気層でエアーカーテンを形成し、熱の移動を極力抑え込みます。
冷気を空気の流れで押し返すからこそ、マイナス18℃の酷寒の北海道でも、エアコン暖房だけで家中暖かい環境を作り出します。
エア断住宅についてご質問のある方は
お気軽にどうぞ↓
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