暖かい空気の流れと冷たい空気の流れは異なります。
各部屋の温度をなるべく均一にするために、ドアの下部にわざと隙間を作ったり、ドアにルーバーを組み込んだり、またドアの上に開口部を作ったり・・・もちろん、それらが効果が無いわけではありません。
でも暖かい空気は一団のカタマリになりやすく、混ざりにくい性質があります。冷たい空気は下に沈んで、暖かい空気と混じりにくい性質があります。

ダクトを張り巡らせて空調する

全館空調とよばれる仕組みや換気装置の多くは、家の中の壁や天井裏を使ってダクトを張り巡らします。そしてファンで強制的に各部屋の空気を循環させています。
ところがダクトの中は!このダクトの中は雑菌の住み家。ホコリが溜まり雑菌が住み着きカビの発生源になりがち・・・

ダクトを専門業者に依頼して定期的に清掃する、ドイツのような習慣があるといいのですが・・・日本でも最近、ダクトの専門業者が現れてきました。丁度、煙突掃除のようにダクト内を掃除してくれますが、相場は一回で15万円程度。
人工呼吸器のような装置が張り巡らせてある家
家中を通風ダクトが張り巡らせてある住まいは、病室で人工呼吸器をくわえ点滴を受けている患者さんのようなイメージを持つのは私だけでしょうか?
なるべくダクトを使わず、それでいて家中の温度が一定に。そんな期待に応えてくれる仕組みのひとつがAir断だと思われます。それでも廊下や隣室との通風をゆるやかに確保したいときは【PAX】換気扇を使います。

【PAX】は壁間の通風を柔らかく実現するために開発された専用の換気扇です。音もすこぶる小さくスマホで操作できます。エア断リノベーションではお住まいの温湿度分布を考慮して【PAX】の設置を配慮しています。(全ての家に必要ではありません。)
リビングに1台、エアコンがあります。その暖かい空気を別室に流したいと考えました。
そのためにまず最初に、ドアの下を切りました。アンダーカットと言います。ところが暖かい空気は入ってきませんでした。次にオーバーカットといって、上部を数センチ切りましたが、それでも暖かい空気は流れません。次にドアをルーバーにしました。それもダメ。
最終的に、ドアを開けた時に、暖かい空気が一挙に流れ込んできました。
つまり、暖かい空気は粘性=粘り気があって、固まって動くのが特徴なのです。そのため、小さな隙間は流れないのです。
エア断住宅においては、冬はなるべくドアを開放し、暖かい空気が動けるようにしてあげると、非常に効率良い暖房が行えます。
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