冬に石油ストーブを使用していると、窓には結露が発生しやすいですよね。
暖房器具の中でも、石油ストーブは燃焼時に水分を大量に発生するので、他の暖房器具より窓は結露します。
結露は窓ガラスが濡れるだけなら拭き取ればいいのですが、壁の中や床下に結露する場合はお手上げです。でも実際は、壁の中や床下も結露してしまうケースが圧倒的に多いのも事実です。困ったことに、この拭き取れない結露は木部に浸透してカビの発生を誘います。腐朽菌が木材を腐らせ、耐震性能にも影響を及ぼします。さらにシロアリが好む環境にもなってしまいます。
そこで今回は断熱材を使わないで新築したAir断住宅の東京モデルハウスで、実際に石油ストーブを燃焼させて実験しました。
動画をとくとご覧ください。
東京のAir断モデルハウス無断熱材の家での結露実験。対流型ストーブ1台の上のやかんで、室内を連続加湿。さらに大人2人で夕食は連日鍋料理。にもかかわらず、アルミサッシにもガラスにも一滴の結露も発生しませんでした。

アルミサッシは結露する
これは建築業界では誰もが知る常識です。そして木造住宅では、この結露がさまざまな被害につながります。
以前は雨漏りがさまざまな被害を引き起こしていましたが、防水関連商品が充実したことで雨漏りが
減り、逆に断熱気密性能が高まったことで結露を誘発。雨漏り以上の被害を引き起こす結果につながりました。
その結露発生の代表格が、アルミサッシ。燃焼系暖房機器を使用すれば、アルミサッシに結露が発生するのは当然。室内を加湿すれば、さらにアルミサッシ結露するのは必然。

そんな環境で1週間。東京Air断モデルハウスでは、アルミサッシにもガラスにも、そしてその他の部分にも、どこにも結露は発生しませんでした。
結露は見えないところにも
アルミサッシは結露する。だからといって、アルミサッシを結露しにくい樹脂サッシに変えたところで結露する環境が整えば小屋裏や壁、床下で結露が発生します。
細かく言えば、冬季は小屋裏、夏季は床下、壁、ベランダ裏側、バルコニー裏側は年中結露が発生していると言われます。つまり樹脂サッシに変えたとしても、他の場所で結露が発生していれば変える意味がありません。
そして断熱に関して言えば、家の体積に対するサッシ部分の体積比率は0.04%。つまり1万分の4の体積しかありません。家全体の体積の8%にあたる断熱材をもってしても、家の断熱性能を変えることができない状態で、家の0.04%。一万分の4しかないサッシを、どんなに高級な樹脂サッシに差し替えたところで、家の断熱性能を変えることはできないと思います。

もちろん、樹脂サッシに変更することでサッシが結露することは少なくなります。しかし他の場所の結露を抑えているわけではありません。サッシに結露がなくなったとしても、小屋裏や床下、バルコニー・ベランダの裏側、そして壁内部で結露が発生していては、元も子もありません。
大切なことはアルミサッシでも結露しない仕組みを考え出すことだと思います
アルミサッシでも結露しない環境こそ、小屋裏やベランダ・バルコニーにそして床下や壁内部でも結露が発生しないことを意味し、長期的に結露被害のない、長持ちする家づくりに直結すると考えています。
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