Air断住宅の失敗例

Air断住宅失敗例 そうなのかエア断

クレーム!!

「夏暑い!冬寒い!どうなってる!!」クレームが入りました。

クレームを受けた物件は平屋。
引き違いサッシがたくさん使ってある設計。
当初、図面を拝見した段階で、「これは【Air断】には不向きな物件」と判断。お断りの回答をさせていただいた経緯があります。

平屋イメージ
※写真はイメージです

不向きと言うよりも、”断熱性が低い”設計の場合、【Air断】でカバーする事は出来ません。引き違いサッシが壁面積の7%を超えるような、窓の多い設計では、気密性能が大幅に低下すると言われています。さらに、サッシなどの開口部合計が、壁面積の10%を超えても、断熱性能が下がると言われます。また、平屋は「夏」最も暑く、「冬」最も寒い屋根裏の影響を受けやすいので、断熱性能が下がります。構造的に断熱性能が低いケースがあることをご理解ください。

クレームを受けた物件は、平屋で、開口部面積が壁面積の20%を超える、断熱性能・気密性能共に、とても低い設計でした。しかし、工務店は【Air断】でやりたいとの要望。工務店側が独自に考えて、弊社が不可能だと判断する設計にチャレンジするのであれば、弊社は何も言えません。
また、平屋であっても、小屋裏に「フトコロ」を作る事で、2階建と変わらぬ性能を出している工務店もいます。弊社が”難しい”と難色を示した平屋で、見事、2階建と変わらない性能を出しました。

引き違いサッシの変更。さらに平屋の場合は、必ず「フトコロ」を設けてください。念押しして【Air断】本体を発送した経緯があります。図面にも記載しました。

屋根裏
天井に懐(フトコロ)が必須!

原因はエア断にあらず

しかし、弊社の提案は受け入れられていませんでした。
出来上がった家を確認して驚いたのが、まず念押しした「フトコロ」がありませんでした。引き違いサッシはそのままの設計で施工。「壁取付エアコン」が、「天井取付エアコン」に変更されており、小屋裏の空気が室内に流入。機密処理がされていないコンセント、スイッチボックスからは、大量の気密漏れが発生。それは人の手でも感じられるほど。その他の箇所からも大量の気密漏れ。

空気漏れ
気密漏れ

工務店には申し訳ありませんが、あえて言います。ひどい施工でした・・・。
【Air断】じゃなくても、「夏」暑く、「冬」寒かったと思います。
「ほんとだ。凄く漏れてる。【Air断】が悪いわけじゃなかったんだ・・・。」お客様にはすべてを説明し、ご理解いただきました。

丁寧な施工が命

「どうすればいい?」工務店から相談を受けましたが、弊社は【Air断】という仕組みを提供する会社です。チャレンジして作った家の改善策を指導できる立場ではありません。
が、考えられる最善策をお伝えして帰ってきました。【Air断】は冷暖房費を抑え、底冷えを解消し、結露発生を抑え、「ほこり」や「におい」が少ない環境を作り出す、優れたシステムです。しかし、それは、丁寧に作られてこそ得られる効果。特に「気密」はシステムの根幹を支える重要な部分。そこができていないと、全てのシステムにエラーが発生します。

気密が最重要
Air断には気密が最重要!

弊社は【Air断】システムを販売しているに過ぎません。工務店の設計や施工に問題があれば、本来の機能を発揮しません。【Air断】に不慣れな工務店の場合、弊社の検査を依頼してください。ポイント部分を、細かく丁寧にチェック、指導させていただきます。
デザイン性も重要ですが、光熱費が高騰する現在、断熱性を重要視する事の方が重要だと思います。

これらの情報が、これから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。

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