国内トップの暖房費用がかかるエリア、北海道にある、Air断北海道モデルハウスの暖房費について説明します。
エア断と一般住宅の暖房費比較
Air断北海道モデルハウスが建つエリアで、築2~3年の家を対象にした聞き取り調査では、2023年1月、最も高額だったご家庭の暖房費は、12万円でした。 ボイラー式パネルヒーターが張り巡らされたご家庭で、床暖房もついています。
現在、極寒北海道では、このボイラー式暖房が主流。湿気を出さないので、結露被害も少なく、家を長持ちさせます。しかし、ボイラー式パネルヒーター、床暖房の場合、初期費用が100万円ほど必要。更に、メンテナンスや、10年後にはボイラー交換が必要になるそうです。
平均すると1か月8万円前後の暖房費でした。もちろん、エアコン暖房だけのご家庭は一軒もありませんでした。
そんな極寒北海道で、Air断北海道モデルハウスは、24時間エアコン暖房で、1か月49,227円でした。この24時間暖房を、8時間暖房完全offの、16時間暖房に切り替えると、1か月39,381円という計算になります。その時の室内温度推移がこちらです。

外気温度-9.5℃の日でも、室内温度は最低13℃までしか下がっていません。
さらにエコな12時間暖房完全offの、12時間暖房に切り替えると、1か月34,458円となります。その時の室内温度がこちらです。

外気温度-4.3℃の日でも、室内温度は最低11.9℃までしか下がっていません。
断熱性能の高さ
この、室内温度が下がりにくいのが、Air断の特徴。理由は、断熱性能にあります。冷たさは、冷たい空気によって伝わります。冷たい空気が外壁に伝わり、通気層を伝わり、断熱材に伝わり、室内に伝わります。断熱材は、遅れながらですが、確実に熱を伝えます。
しかしAir断の場合、冷たい空気が外壁に伝わり、通気層を伝わる段階で、通気層に流れる対流が、伝わる冷たい空気の向きを変えて、室内に伝わりにくくしています。ここがポイント。
断熱材だけではなく、対流を使って、断熱性能を高めます。そのため、室内温度が下がりにくい。
そんなAir断住宅だからこそできたのは、17畳用石油ストーブ1台で、底冷えも、一滴の結露も発生する事なく、家中を暖めることでした。日中外が-4.3℃の時に、玄関が20.3℃! 暖房は、リビングの石油ストーブだけ。エアコンは一切動いていません。
この時のリビング温度が、24.2℃。ランドリールームが23.6℃。浴室は21.8℃。2階の、温度が下がりやすい北側の部屋でも22.5℃。2階納戸でも23.6℃。そして、石油ストーブから一番遠い2階寝室が、22.4℃。
底冷え、そして一滴の結露も発生せず、家中を暖めます。もちろん他の仕組みではでは真似できない芸当です。
ハイブリッド暖房が最強
この時の石油ストーブ燃費が、1時間67円。24時間石油ストーブを使用すると、1日、1,608円かかる事になります。1カ月だと48,240円。エアコン暖房とほぼ互角。しかしストーブ暖房は、使用時間を短くすればするほど、費用が下がります。仮に、1日16時間暖房にした場合、1か月の灯油代は32,160円となります。更に、1日12時間暖房にした場合、1か月24,120円まで下がります。

エアコン暖房の場合、使用時間を半分にしても、料金が半分になる事はありません。しかし、ストーブ暖房の場合は、使用時間を半分にすれば、料金も半分に下がります。さらに、初期コストが安いのも利点。冒頭に申し上げた、パネルヒーター、床暖房などは、ボイラーなどの設備費用、そして配管工事が必要で、100万円近くかかるとも言われます。さらには、配管メンテナンス、そして10数年ごとに、ボイラー交換が必要。イニシャルコスト、ランニングコスト共に高額です。
エアコンは、本体と工事費で35万円程度かかります。(寒冷地仕様の場合)しかし、石油ストーブは、本体25,000円、イニシャルコストとしては激安。さらに、ランニングコストとしては、ストーブ芯の交換2,000円程度で、半永久的に使えます。暖房のコスパだけを考えると、石油ストーブ暖房が最強だと言えます。
しかし欠点は、冷房出来ない事と、灯油を買って入れる作業がこの上なく面倒な事。これらを考えると、エアコンが優秀だと判断できます。しかし、北海道では、エアコンが太刀打ちできない、マイナス15℃を下回る、超絶寒い日があります。そんな日は、補助として、石油ストーブを活用すれば、極寒北海道でも暖かく過ごせると思います。極寒北海道、寒冷地エリアでは、エアコンと石油ストーブを上手に活用するハイブリッド暖房が、イニシャルコスト、ランニングコストが安い暖房だと判断しています。
来季は、ハイブリッド暖房によるAir断北海道モデルハウス、暖房料金をお伝えいたします。
これらの情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。
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