結露対策その3【床下編】

結露対策③床下の結露 なんとかならないか?

今度は床下の結露についてお話しさせていただきます。

床下については、壁の中の結露と同じように普段見ないところですから、そこに結露が発生していると、とても困るって話ですね。床下の結露ってどうなってるんでしょうか?その結露対策にはどんなことがあるんでしょうか?というお話です。

本当に怖い床下結露

通常の床下っていうのは、新しいお家は、ほぼほぼコンクリートが打ってあることが多いんですけれども、大半の家は昔のままの土の状態です。この土の状態ですと、土の下から湿気が上がってきたり、あるいはコンクリートに結露が起こったり、コンクリートだけならいいんですけど、この写真に見えるような木の部分、土台だとか、束って呼ばれる木とか、それから大引きとか、そういう木の部分、木製の部分ですね。

床下の木部
床下の木部が湿気ると…

そこに、木があるところに結露が発生すると、厄介なことに、そこには壁体内結露と同じように、カビが発生したり、あるいは木部ですから腐朽菌という木部を腐らせるような菌が発生したりして、とても危険な状態になることがあります。

壁内結露
壁内結露

結露対策3つ

この床下の結露対策、どんなものがあるか並べてみました。

①サーキュレーター

一番代表的なのがサーキュレーターと言いまして、これは床下の空気を絶えず循環させて、前回「空気を循環させると結露は非常に起きにくい」というお話しました。それと同じように、室内だけではなくて、床下もサーキュレーターで空気を動かすということをやる。これが一つの方法です。

サーキュレーター
サーキュレーターによる結露防止

②ビニールシート

さらに、その土間の部分、土の上にビニールシートを敷いて、湿気が上がって来なくするというのも一つの方法です。

ビニールシート
ビニールシートを敷く

③調湿剤

さらに、床下に調湿材を撒く。先ほどのビニールシートの上に撒くという方法もあります。

いろんなメーカーがいろんな商品を出してます。床下の湿気を材料で調節する。湿気をそこで吸収してしまうっていうやり方ですね。

調湿剤を撒く

さらにこの材料に、炭を撒くという方法もあります。炭というのは、湿気を吸う力が良い材料でして、炭が湿気を吸ってくれるので、床下が湿気にくくなる。ただ、炭というのは湿気は吸うけれど、吐く力が弱いんですね。何年か経つとまあ、仮に十年ぐらいも経つと、炭の効力がほぼ落ちてきて、もう吸ってくれなくなる。吐き出さないものですから、そこに湿気が溜まって、残念ながら効果が落ちてくるということもあるようです。

炭
炭の調湿性を活用

そこで調湿剤、湿気をコントロールする材料を撒く場合は、前にもお話ししましたけど、稚内珪藻頁岩という珪藻土の石みたいなもの。それを撒くことにしてます。

これですと、ありがたい事に、稚内珪藻頁岩、珪藻土の元が湿気を吸ってくれるし、また吐いてくれる。絶えず湿気を、一定の湿度にコントロールするという能力があるので、それをお勧めしています。

とあるハウスメーカー、名前ちょっと出せないんですけど、日本で五本の指に入るようなメーカーさんが、沖縄で、かなり沖縄ってとこは湿気が高い蒸暑地と言われるところですけど、そこの床下に調湿剤として珪藻頁岩を撒いてみたら、年中ずっと同じ湿度を保ってくれた。、三年間ずっとデータを取り続けて、その結果が湿度が一定だったということを、データと一緒にもらってます。なので、稚内珪藻頁岩を床下に撒くというのは有効かもわかりません。

稚内珪藻頁岩「さらっと」
稚内珪藻頁岩「さらっと」

ASMoS工法

私たちは、この珪藻頁岩を利用して、さらに有効なASMoS(アスモス)という工事のやり方をやってます。

このASMoSについては動画がございますので、そちら見ていただくとどんなことをするかよくお分かりいただけるんですけれども、簡単に言いますと、土の上に不織布を敷いて、その上に私たちが開発したCAT気密塗料です、これを含浸させて、その上に先ほどの珪藻頁岩を撒く。これをASMoS工法と呼んでおりますが、このやり方ですべて解決しているというのが、床下のコントロールです。

ASMoS工法
ほぼ完ぺきな床下結露対策

もちろん最後に、状況によりけりなんですけど、サーキュレーターで攪拌する。ここまで来ると、もうほぼ完璧に床下の空気環境は湿度に強いものに出来上がります。

床下の結露対策まとめ

床下についてまとめますと、一番初めに申し上げたようなサーキュレーターで空気をかきまわす。
あるいはビニールシートを土の上に敷く。
あるいは調湿剤を撒く。
それから、炭を敷き並べる。
さらにASMoS工法というやり方で完璧に抑える。
それで床下の結露に対する対策は、ほぼ100%と言い切ってもいいぐらい、完成すると思います。

もし床下が気になる、あるいは床下を覗いてみたら、土の上にクロカビがびっしりとか、白いカビがよく見える、と言うようなケースの時には、床下についても結露対策を私たちはしっかりやることができるので、気軽に声かけていただけたら幸いです。

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