Air断住宅VS高気密・高断熱住宅、どちらの冷暖房費がお得なのか?
一年間のトータル比較結果をお伝えします。
比較する住宅は、Air断愛知モデルハウスと、15キロほど離れたところにある高気密・高断熱住宅です。同じ愛知県内。家の大きさもほぼ同じ。家族構成も全く同じです。
2022年1月1日から12月31日までの冷暖房費を比較しました。
冬の室内温度比較
まずは、冬季の室内温度を見てみましょう。
外気温はAir断モデルハウスの方が2℃ほど低い状態です。
いずれもリビングエアコン1台が稼働している中、室内の温度を計測しました。
温度 | 高気密高断熱住宅 | Air断モデルハウス |
外気 | 5.7℃ | 3.6℃ |
エアコン設定 | 24℃ | 24℃ |
玄関床 | 7.2℃ | 19℃ |
玄関壁 | 7.9℃ | 23.5℃ |
天井 | 9.7℃ | 23.7℃ |
リビング床 | 13.6℃ | 22.1℃ |
キッチン床 | 12.6℃ | 21.8℃ |
トイレ | 8℃ | 19.2℃ |
浴室 | 12.5℃ | 16.5℃ |
階段 | 13℃ | 24℃ |
2階居室 | 11.6℃ | 22.3℃ |
桁違いの差です。
Air断の家と、高気密・高断熱の家とでは、これだけ違います。
これを踏まえて、年間の冷暖房費はいくらだったのでしょう。
高気密高断熱住宅 | Air断モデルハウス | |
年間冷暖房費 | 166,656円 | 161,216円 |
エアコン稼働時間 | 3,734時間 | 7,710時間 |
Air断愛知モデルハウスの方が、年間トータル冷暖房費が安くなっています。
年間トータル費用は?
額面だけ見れば、わずかな差のように見えるかもしれませんが、先述の温度差を思い出してください。
高気密・高断熱住宅では、冬季はエアコンだけでは追い付かず、石油ファンヒーターとホットカーペットを併用しているそうです。
脱衣所も寒く、電気ストーブで暖めないとお風呂に入れない。足元が寒く、背中に冷気をスース―と感じるそうです。
一方、Air断愛知モデルハウスでは、寒さを感じる場所は無く、真冬でも毛布一枚で眠れるほどの快適な環境を、エアコン1台のみで実現しています。
それなのに、冷暖房費がほぼ変わらない?むしろ安価であることの凄さが、お分かりいただけると思います。
エアコン使用時間比較
次に、エアコンの年間使用時間を見てみます。
高気密高断熱住宅 | Air断モデルハウス | |
年間冷暖房費 | 166,656円 | 161,216円 |
エアコン稼働時間 | 3,734時間 | 7,710時間 |
Air断住宅は、高気密高断熱住宅の約2倍の時間、エアコンを稼働しています。
それなのになぜ、冷暖房費があまり変わらないのでしょうか。
その理由は、エアコンが「エコモード」で動いているから、と判断しています。
高気密・高断熱住宅は、外の冷気や熱気を遮断するイメージがありますよね。
でも実際は、熱の伝わる速度を遅くするだけですので、時間が経てば必ず、夏は暑く、冬は寒くなります。
そのため、夏も冬も、エアコンがフルパワーで稼働することになります。
特に冬は、エアコンでは暖房が追い付かず、石油ファンヒーターや電気ストーブを併用することに。
対してAir断住宅の場合、断熱材の代わりに通気層があります。
通気層を流れる空気が、外壁から伝わる暑さや寒さを上下に流します。
そのため、外気温が室内に伝わりにくくなり、外気温の影響を受けにくくなるのです。
結果としてエアコンの効率が向上し、最小限の出力で、夏涼しく冬暖かい環境を作り出していると思われます。

外気温の影響を受けにくいAir断住宅
参考までに、北海道のAir断モデルハウスの室内温度推移のグラフをご紹介します。

外気がマイナス4.1℃まで下がった日に、12時間、暖房を切ってみました。
18時から翌日の6時までの12時間、完全に暖房を切っていた状態にも関わらず、室内温度は12℃までしか下がっていません。
外気の影響を受けにくいのが、ご理解いただけると思います。
月平均1万円以下
仮にAir断愛知モデルハウスで、16時間運転のエコ冷暖房を行った場合、年間の冷暖房費が更に下がります。試算では128,972円になります。
12時間スーパーエコ冷暖房を行った場合、112,851円になり、月平均1万円を切る試算が出ています。
ご紹介した費用は、エアコンの設定温度や家の大きさ、エリアによって変わります。
あくまでAir断住宅の性能を知る、ひとつの目安としてお考えいただければ幸いです。
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