最近の住宅は国の後押しもあり、Q値やUA値が問われることが多くなっています。
Q値とは何か?
Q値とは、家から逃げ出す熱がどれくらい少ないかを表す数値です。
数値が少ないほど熱が逃げにくい家と言えます。逃げていく熱量を、外皮で割り算します。外皮とは住宅の室内と外側の境界です。0.6W/㎡・Kであれば高性能と言われています。
さて、弊社東京モデルハウスは無断熱材の住宅ですが、Q値は11.37と、大きく上回っています。
UA値とは何か?
UA値とは、外皮平均熱貫流率のことで、断熱性能の基準を表しています。
家の中と外の温度差が1℃あるときに、1㎡あたり、どのくらいの熱が逃げるか?を表したものです。UA値は数値が低い方が断熱性能が優れているということになります。高性能の住宅は0.6W/㎡・K。しかし、東京モデルハウスのUA値は3.35です。
東京モデルハウス建築エリアでは、UA値1以下、結露発生を抑え込むには0.6以下のUA値でなければ、省エネ基準を満たすことにはなりません。
この数値に基づいて言えば、圧倒的・低性能住宅が東京モデルハウスということになります。
現実との比較
Q値は11.37。数値だけ見れば、最近の犬小屋にも劣る断熱性能と言えます。しかし実際はどうでしょうか。夏涼しく、冬暖かい、結露が発生しない高性能でエコな住宅なのです。
Q値もUA値も悪いのに、なぜ断熱性能が高いのか?
これは、Q値UA値が一部の状態を示す数値だからです。もちろん、Q値UA値が悪いというわけでは決してありません。これまでの家であれば、Q値UA値を知ることで家の性能を把握できました。しかしAir断住宅は、家を空気が対流することで状態が変化しています。
家の外周部の通気層を、冷暖房した空気が対流することで、四季に応じて変化します。Air断がフル稼働する冬季夏季では、対流による断熱性能が極めて高くなります。しかし、秋季春季は換気をメインとするので、フル稼働はしません。したがって断熱性能は下がりますが、秋季春季に断熱性能を求める必要もありません。
さらに取り入れる空気は床下熱、壁内部熱、天井熱を奪って室内に入り込むので、当然温度が変化しています。
そして家中に取り付けた換気扇は、壁に接触した空気を真っ先に吸い出します。この壁に接触した空気は夏は最も温度が高く、冬は最も温度が低い。家にとって最も不都合な空気。この空気を吸い出すことで断熱効果を高め、安価なアルミサッシでも結露しない環境を作り出しています。
数値で測れない性能
一部を切り取った数値では、性能を把握できないのがAir断住宅です。もちろん変化する数値を計算する方法もありません。今現在のお住まいをエア断リノベでエコな健康住宅に生まれ変わらせる!そんな、お手伝いをしております。少しでも皆様の家づくりの参考になれば幸いです。
ご興味がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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