こちらの動画は、夏季、通気層に空気を送り込まない状態と、空気を送り込んだ状態を撮影した動画です。
通気層の空気対流

左側の温度計が通気層内部の温度で、右側が室内温度となっています。
外部から熱を与えると、通気層内部は51.9℃まで温度が上昇しました。

この状態でファンを動かすと、通気層に空気が送り込まれます。通気層の温度は途端に下がり始め、3分後には26.4℃まで下がりました!!

家を取り囲む通気層の熱を、室内に放出することで、室内に伝わる熱を大幅に遮断するのがエア断リノベの特徴です。
この状態でファンを止めると、再び通気層温度が上昇し始め、5分後には54℃まで上昇しました。

この芸当は、熱の伝わり方を遅らせる断熱材では不可能です。エア断の家では、熱そのものを伝わりにくくしています。通気層内では、対流が、外部から伝わる熱を効果的に外へと押し出しているわけです。
モデルハウスで温度比較
こちらのグラフをご覧下さい。

こちらは築18年、木造2階建て44坪の、天井断熱の物件データです。
表示されているのは外気温度(青の線)と2階屋根裏温度(オレンジの線)です。屋根裏温度は45℃まで上がっているのが分かると思います。
屋根裏は夏最も温度が上がり、冬最も温度が下がる場所です。弊社が記録したデータでは、新潟でMAX 56℃を記録した物件もありました。
屋根裏温度が上昇すれば、2階の室内温度も上昇します。屋根裏温度の上昇を抑えることができれば、冷房費の削減にもつながりますよね。
一方、こちらは2021年2月に完成したAir断東京モデルハウス(無断熱材)の、同じ日の外部温度と2階屋根裏温度のデータです。

この2つの建物の温度を比較すると、その差は一目瞭然ですね。

一般住宅の屋根裏が45℃まで上がったのに対し、エア断住宅は40℃を超えることはありませんでした。これは、屋根裏に取り付けた換気扇が熱を持った空気を入れ替えることで、温度上昇を抑え込んでいるのです。
ちなみに、冬季はこの屋根裏換気扇は動きません。日中、太陽光で温められた空気を逃さず活用するようにプログラムされています。
不要な時には熱を捨てる。
必要な時には熱を逃がさない。
熱の遮断を必要に応じて行う、これは断熱材には決して真似できません。
エアコンは要らない?
しかしながら、冷暖房が不要なほど、熱を遮断できるわけではありません。以前、扇風機があれば冷房は不要と言われた方いましたが、やはり冷房は必要だと判断しています。
そして、愛知Air断モデルハウスでのエアコン冷房実験では、リビングの一台で家全体を冷房するより3台のエアコンで冷房した方が電気料金は下がりました。

夏も冬も3台で冷暖房したほうが電気代が安く、トータルでは595円安くなりました。
また2階の寝室やお子様の部屋などは、プライベート空間でドアを閉め切ることが多く、エアコン1台だけの冷暖房は難しいと判断しています。
特にエアコンの冷気は動きにくいのが特徴。1階リビングで冷房した冷気は2階まで上がりません。
エアコン本体の価格が安価になってきたことを考えると、1階のエアコンにプラスして2~3台の補助エアコンをつけることをお勧めしています。
快適な住環境を作る目安にしていただければ幸いです。
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