Air断は、通気層に空気を送り込み、家をエアカーテンで包み込むことで、夏涼しく、冬暖かい快適な家を実現する特許工法です。
こちらの動画は、弊社の対流断熱の効果を表す実験として、夏季に通気層に空気を送り込まない状態と、空気を送り込んだ状態の温度差を調査したものです。
通気層の空気対流の重要性
まずは、通気層へ空気を送り込むファンを停止した状態で、温度を測定します。
左側の温度計は『通気層内部温度』を表すものです。通気層内部は40.9度となっています。
右側の温度計は、『室内温度』で20.3度です。
そこで、外部から熱を与えると、通気層内部温度は51.9℃まで上昇しました。
この状態でファンを動かし、通気層に空気を送り込むと、通気層の温度は一気に下がり、3分後には26.4℃まで下がりました。
3分間で約25度もの温度が下がったことになります。
家を取り囲む通気層の熱を、室外に放出することで、室内に伝わる熱を大幅に遮断する。これがエア断リノベの特徴です。
これほどの効果は、一般的な断熱材では不可能だと思います。
モデルハウスで温度比較
こちらは築18年、木造2階建て44坪の、天井断熱の物件データです。
青い線は外気温度、オレンジの線は2階屋根裏温度を表しています。
屋根裏温度は50℃近くまで上がっている事が分かります。
屋根裏は夏最も温度が上がる場所です。屋根裏温度が上がることで2階の室内温度も上昇します。
この屋根裏の温度を抑えることができれば、冷房費の削減にもつながります。
Air断住宅では、屋根裏にも換気扇を取り付け、熱を持った空気を入れ替えることで、温度上昇を抑え込むことができます。
こちらは2021年2月に完成した、弊社東京モデルハウス(無断熱材)の、外部温度と2階屋根裏温度のデータです。
この2つの建物の温度を比較すると、その差は一目瞭然。
一般住宅の屋根裏が50度近くまで上がったのに対し、エア断住宅は40℃を超えることはありませんでした。
これは、屋根裏に取り付けた換気扇が熱を持った空気を入れ替えることで、温度上昇を抑え込んでいるためです。
逆に、冬季はこの屋根裏換気扇は動きません。日中、太陽光で温められた空気を逃さず活用するようにプログラムされています。
暑い夏は不要な熱を外に排出して涼しく。
寒い冬には、その熱を利用し温める。
熱の遮断を必要に応じて行うのがAir断です。これは断熱材には決して真似できることではありません。
エアコンは要らない?効果的な使い方は?
しかしながら、冷暖房が不要なほど、熱を遮断できるわけではありません。昔は扇風機があれば冷房は不要と言われた方いましたが、温暖化が進む現代では、やはり冷房は必須であると判断しています。
そして、愛知モデルハウスでのエアコン冷房実験では、一台のエアコンで家全体を冷房するよりも、3台のエアコンで冷房した方が電気料金は下がるという結果が出ました。
3台で冷暖房したほうが、夏期冬期ともに電気代が安く、トータルでは595円安くなりました。
また2階の寝室やお子様の部屋などは、プライベート空間でドアを閉め切ることが多く、そのようなことからも、各部屋にエアコンを設置する需要が高くなります。
Air断は、エアコン1台で家全体を暖めることができますが、ご家族のプライベート空間も確保でき、なお、光熱費もより下がりますので、1階のエアコンにプラスして2~3台の補助エアコンをつけることもお勧めします。
快適な住環境を作る目安にしていただければ幸いです。
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