リノベ事例集①実家をリノベーション

リノベ事例集①実家をリノベーション エア断リノベの事例

今回のお話は、「実家をリノベしたい」という方のお話です。ご家族全員の思いを詰め込んだリノベの計画から完成までをリポートします。

中村さんご夫妻の相談


現在マンションにお住いの中村様というご夫婦がリフォームの相談に来られました。
一家でお住まいですが、お子様も大きくなり手狭になってきて、子供たちをのびのび育てたいという思いから、ご実家のリノベーションを行い、70歳を過ぎた奥様のお母様と同居をご希望、という相談内容でした。

ご実家を拝見

ご実家のお住まいは、地方の住宅に多い「田の字型」という昔からあるタイプの間取りです。

田の字型の大きな間取り


図面ご覧いただくとわかるように、1階の間取りは、浴室・トイレ・洗面所という水回りが飛び出しています。どうやら後から増築されたようです。
寝室は南側なのですが、この部屋からお風呂やトイレに行くのにも遠く寒い事にご不便を感じていらっしゃいました。

また、おばあちゃんの一番のご希望は、ご主人が亡くなってから8年。この家には思い入れも多く、売ったり、建替えはしたくないというものでした。

お母さまの思い


今のお住まいでご不便なところをまとめてみると…

①トイレが遠くて、寒いこと
②お風呂が寒い事
③お茶の間から台所までの距離があり、家事導線がおっくうというものでした。
ご高齢の方のお一人暮らしなので、お茶の間でこたつにあたってテレビ見るというお時間が多く、少し足腰も不自由になられて、古くて大きな家のお掃除も一苦労されていることもお悩みでした。

こたつでテレビ

ご家族それぞれの思い

奥様は、やはりお母様のお一人暮らしが心配で、ご主人も同居を賛成してくださることがとてもありがたい。また、中学生と小学生のお子様がいらっしゃり、自然の多いのびのびとした環境で育ってほしい。さらにそれぞれの個室を用意してあげたいというご希望でした。
ご主人様は、お仕事がリモートワークでもあり、通勤にそれほどご苦労がない環境。むしろ趣味の自転車楽しめる、自然が多い場所で広々と暮らせたり、休みには子供たちと一緒に遊べる環境を理想と考えていらっしゃいました。

中村さんご夫妻の思い

中学生と小学生のお子様たちは自分たちの独立した部屋ができる事に大変喜んでいらっしゃいました。
将来を見据えると、一人一人の部屋があるのが理想的ではないかと思います。

お子さんたちの思い

こうした中村様ご一家のご希望をまとめると以下のようになりました。
①おばあちゃんが快適に安心して住めること。トイレやお風呂が近くなって、寒くない暮らしができればいいな。
②ご主人は、趣味の自転車が楽しめたり、また出張も多いので、留守がちでも安心できる家ということもご希望でした。
③奥様は、お母さんが安全に元気で長生きしてくれること。また子供たちが元気に育つような、そんな環境であってほしい。ということでした。

基本プランを作成

そうして、ご家族皆様のそれぞれの思いを考え、このようなプランが出来上がりました。

基本プラン

寒く、遠く、外に張り出した今までの水回りは減築しましたが、動線がよく寒さを感じさせない配置にしました。おばあちゃんの部屋は、南向きの7畳半。仏間があって、ここでおじいちゃんと顔を合わせながら日々暮らすことができます。将来はベッドを置くことも考えました。
おばあちゃんの部屋からは2つドアを設置し、居間にも洗面所やお風呂、トイレにも行きやすい配置にしました。

お母様の部屋

家の中心には大きなLDKを配置。ここで家族みんなで食事ができるスペースを考えました。
ご主人は寝そべってワンちゃんとお話ししてる絵ですが、こういう広々としたスペース 。その横は、2階の吹き抜けがあり、非常に開放感のあるスペースです。玄関を広くとり、ご主人の自転車を置スペースを作りました。

広いLDKと玄関

奥様は、対面キッチンでお子さんたちの動きを見ながら家事ができ、さらにお友達が来た時に、一緒にホームパーティーができるように椅子の沢山置けるほどの広さがあります。

収納をたっぷりとったキッチンスペースや大きなリビングスペースは、女性にも大変好評のプランだと思います。

収納たっぷりのダイニングキッチン

2階も広々

2階には、お子様お二人のお部屋とご夫婦の寝室。お子様二人の部屋は両方とも大きめの収納があり、もちろん2階にもトイレがあります。ご夫婦の寝室にはウォークインクローゼットを用意しました。これだけの収納があれば、家中のほとんどは収納できると思います。ここには、ベッドサイドから見れる吹き抜けがあります。この吹き抜けは1階のリビングの上に来てますので、上の階と下の階の対話もできます。

リノベプランが動き出す

このような基本プランを考えて、さらに話を詰めていきます。

さて、居住中のマンションを売って工事費に充当するのですが、このようなプランの場合、どれぐらいの費用かかるんでしょうか?
費用の概算として、私どもは2000万ぐらいじゃないですかね、とアバウトな金額を押さえ、それから、工事の優先順位を決めていきます。
そこで決まったら、建築のお申し込みをいただいて、本格設計に入っていきます。
本格設計に入ると同時に実家のインスペクション(より細かい調査)に入ります。
これは大方1日から2日間にわたる調査です。床下に潜り込んだり、小屋裏を拝見したりして、その上でOKであれば、本契約をして、職人さんたちと現場打ち合わせ。
いよいよ着工。
このような流れがリノベーションの流れです。

工事の優先順位とポイント

さてそこで、どのようなところにポイントを置いたらいいのかに注目します。
先ほどのプランニングをもとに優先順位をお互いに決めていきましょう。
2000万の予算内で、どこまでできるかというのを決めていきましょう。 というお話になります。

エアカーテン工法「エア断」

まずは、ご希望の「寒くない家」「掃除も楽な家」「光熱費も当然、少ない家」
そこで選んだのが「エア断リノベ」という、エアカーテンで家をすっぽり覆ってしまう工法 「エアカーテン工法」を第一に考えます。

制震装置「windamper」

2番目に考えたのが、安心できる家。
いくら良い設備をしても、地震で潰れてしまっては困ります。
幸いこの場所は、地震の多発地帯ではありませんけれども、満一に備えて、今日本で最上級の 「耐震等級3」というのを実現する「Windamper(ウィンダンパー)」を検討します。 それから耐力壁をつけて、安心できるようにしましょうとご提案しました。

メンテナンスフリー外壁・屋根

なおかつ、もう一つ手をつけたかったのが、屋根と外壁をガルバリウムという金属製の材料を使うことです。これはメンテナンスがほぼ要らないという大きなメリットがあります。
こうして30年40年にわたって メンテナンスがほぼ要らないような材料を、外壁と屋根に使いましょう、ということになりました。

家事動線

先ほど見ていただいたようなプランで、主婦の家事動線も考えていきます。
奥様が買い物から帰ってきたらすぐキッチンがあって、収納にお買い物してきたものを整理したり、そばに冷蔵庫があって、調理して煮炊きして、というような便利な家事動線を考えます。
それから先ほどの「エアカーテン」という工法を取ることで、洗面所に置いた洗濯機、ここに干しても早く乾く。室内干しが楽にできるというメリットもあるのも、主婦の方に喜ばれる家事動線です。

無垢材のウッドデッキ

なおかつ、おばあちゃんの部屋からリビングに向かって、無垢材のウッドデッキをつけます。
これで部屋の中から外への一体感が生まれます。ウッドデッキでお茶を飲む。子供たちと遊ぶという家族の楽しみ方も増えます。

このような内容で、工事を進めていくことにいたしました。

遂に完成!!

そうしてようやく工事が終わりました!

奥さまもご主人も「おばあちゃんと子供たちと一緒にこうして楽しく自然と過ごせる」と、大変喜んでいただける住宅が完成しました。
一番喜んだのは、実はおおばあちゃんでした。「子供たちがすぐ側にいて賑やかな家になった。もう私、若返ったような感じ。おまけに温かいな…と、しみじみ思ってます。」というコメントを頂戴しています。

喜びの声

今回は、弊社のリノベーションの工程を詳しくご説明させていただきました。

もし皆さんがリフォームやリノベーションにご興味をお持ちでしたら、お近くのニルバクラブの工務店へご紹介いたしますので、お気軽にご連絡ください。

また引き続きリノベーションの事例をご紹介してまいります。

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