安心して住み続ける耐震リノベーション②耐震等級3クラスにしたい

安心して住み続けるリノベーション②耐震等級3クラスにしたいアイキャッチ 耐震リノベーション

リノベーションをすることで、安心して住み続ける家にしたい。
我々は、耐震リノベーションで、耐震等級3クラスを目指しています!

前回の動画「安心して住み続ける耐震リノベーション①耐震等級ってナニ?」でご説明した「耐震等級」について、簡単におさらいします。

耐震等級0は、中規模の地震、震度5ぐらいで倒壊する恐れがあるような家
耐震等級1は、中規模の地震、震度5弱でも潰れてしまうということが少なくなります
耐震等級2は、大規模の地震(震度6以上の地震)でも倒壊する恐れが少なくなります
耐震等級3は、熊本地震のように、震度6強が繰り返しても倒壊しない。居住続けることができる

この『耐震等級3』を、我々は目指しています!

耐震等級まとめ

3タイプの箱=家を考える

3つの箱

耐震の考え方として、箱を家に見立て、わかりやすくご説明したいと思います。

ここに、(A)棒で組み立てられた箱と、(B)その棒と棒の間に斜めの棒、それが入っている箱、(C)棒と棒との間に紙が貼ってある箱。この3つ考えてみましょう。

木造軸組

このAの箱にある棒。これは家の柱と考えます。横に走ってるのは梁と言います。この方法は、昔からある日本の木造住宅、『木造軸組』という軸で組み立てた構造です。

筋交い入り

次はBの箱を見てみましょう。今現在建っているほとんどの木造住宅では『筋交い(すじかい)』と呼ばれる斜めの棒が入ります。中古の住宅は、ほとんどこのタイプです。

面材

続いてCの箱では、そこに面材という壁を貼りました。これを『モノコックボディ』と言います。こうなると、斜めの筋交い以上に面で貼ってあるので、外から力が加わっても強度が高くなります。

マッチ箱を想像してみてください。マッチ箱は、左右上下全部で6面で出来てますが、中箱の抜けた4面だけの箱では、簡単につぶれてしまいます。ですが、それに2面加えた6面になると潰れにくくなります。

『モノコックボディ』は、この6面全てが面でできていて強度の高いマッチ箱をイメージして頂くとわかりやす可と思います。

ちなみに、自動車でも、ここ何十年前からモノコックボディになっています。

さらに、『ハイブリッド』と言われる、全体を面と柱と梁と、すべてで構造を強くしようという考え方が主流になってきました。

ハイブリッド

さらにひと工夫

さて強度を上げるため、Cの箱に補強でテープを貼ることによって、力が分散する丈夫な箱が出来上がります。そういうことをやろうというのが、我々が考える『耐震等級3を目指す』考え方となります。

柱を強くしただけでは、柱と土台との間が抜けていく場合があります。
これは、建物が地震で揺れて動いた時に、この端のところの柱は、この建物が傾くことで引っ張り上げられて、抜けてしまうという可能性があります。

柱の足元

これを、柱の足元と言いますが、素材との間をしっかり、あるいは梁との間をしっかり固定する。
金物で、引き抜きに対する補強をしていく、ということが、金物補強です。

もう一つさらに柱だけではなく、土台も引き抜かれる恐れがあるので、基礎との間を金物で固定する、基礎との間を強くするということも考えていかなければなりません。

タフベース:三栄商事株式会社

まとめると、①壁・床・天井など、面で強くする。

そして、②の足元を引き抜く力に対抗するため金物で補強する。

さらに、③基礎との間の力も考える。

となります。

このような、外力に対しての安全を確認するために様々な計算を行うこと。それを『構造計算』といいます。何十ページもの複雑な計算書を元に検討、確認し、最終結果として総合評価をだします。

下記の図は『構造計算書』の1例です。この右下の赤い丸でしているところを見てください。

構造計算書
構造評点1.5以上が耐震等級3

この、1.62という数値は『耐震等級3』をクリアした数値であることを表しています。

0.7未満は倒壊する可能性が高い。これは耐震等級0と判断します。
0.7から1.0 耐震等級1になると倒壊する可能性があるが、中規模の地震には耐えられる。
1.0から1.5 耐震等級2は、この間のものが一応倒壊しない。
1.5 以上から、耐震等級3となり、繰り返す地震でも倒壊しない。

すなわち、この1.5以上の評価が出るように構造計算でチェックしていく。
壁・床などの補強。
足元の補強。
基礎との補強。

いろんなものを加味しながら、総合評価で1.5以上確保ということをやっているのが、我々のリノベーションに対する考え方です。

まとめますと、

まとめ

まず今あなたがお住まいの家の分析を始めます。
体力壁の設置を検討し、床面での補強も検討します。この2つが箱の考え方ですね。
足元の補強も検討し、ここにダンパーの設置も考えます。
(これは、ダンパーを設置することで、揺れに強くするためです。ダンパーは強烈な地震力を吸収することができます)
そして、それらをすべて構造計算で確認します。1.5以上、耐震等級3以上であることを確認 し、予算と工期を考えます。
それらがすべて 終わってから工事を始めるというのが、私たちが考えております、安心して住み続けるリノベーションです。

もし、現状の分析や、家を見てほしいというご希望がございましたら、遠慮なく我々のニルバクラブにご相談ください。只今無料耐震診断も受け付けておりますので、どうぞお気軽に下記フォームよりお申し込みください。


ご興味をいただけましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください

聞きたいことがあります

オンライン相談を申し込む

コメント