断熱材はどれがおすすめ?
Air断本部のホームリサーチ社です。
十数年この第三者検査をやってますと、結局断熱材のどれがいいの?って質問が施主さんと工務店さんからいっぱい来るのです。
実験マニアの久吉さんは毎日実験してらっしゃいますが、本当に住んでる親戚のお宅に、東面全部ぶち抜いて30cm角の箱をいっぱい作って、日本で売っているありとあらゆる断熱材を入れて6年間温度を測っているのです。
で、結論だけ申し上げますと、夏40℃の時に一番温度の上がらなかったのが優秀な断熱材と考えます。
スタイロフォーム、グラスウールが1位2位です。
冬の時に一番温度が下がらなかったのは、ウレタングラスウール、ウレタンフェノールフォームが1位2位でしたが、1位から12位まで見ると26.07℃から27.68℃なので、2℃も温度差がないんです。
なので結局高価格断熱材より安価なグラスウールの方が優秀だったのですね。
参考ブログ
今日まで6年間温度測っていますが、この順位はずっと変わりません 。

高価格断熱材が機能しない2つの理由
この結果をネット上に公開したら外断熱業界がものすごく怒ってきたんですね。
30cm角の箱と家の外側をすっぽり覆うやり方と一緒にするなと。
では、ということで、あるお宅の外断熱リフォームをすっぽり覆って、改めて実験をしてみました。
結果はやはり変わりません。
これには2つ理由があると感じています。
1つ目は窓があるので開口部からの熱損失がどうしてもあるということ。
窓がなければ変わってくるのでしょうが、そんなお家はありません。
2つ目は北欧は断熱材の厚みが80cmとか1mあります。
人間が着るもので例えると、ユニクロのヒートテックはあったかいですけども、人間の体積に対してヒートテックの厚みくらいの物を着たところで真冬の路上に出れば、それだけ着てもやはり寒いと思うんですよね。
なので、革ジャンとかダウンジャケットぐらい暖かさを得ようとすると、35坪40坪の家で体積比率で考えると、1mほど必要です。
105mmじゃダメなんですよ。
で、断熱材に頼らずに暖かくて涼しくできないかと考えるようになりました。
エア断とは
通気層と聞けば、層の中の空気は絶えず動いているイメージがあるかと思いますが、久吉さんが通気層の中に風力計を入れてみたところ、風のない日は全く空気は動いてなかったそうです。
そこで換気扇の空気を外に出さずに通気層に出しました。
そうすることで絶えず層の中に空気が流れます。
「エア断」といいます。
空気を壁に流しただけで夏6℃涼しく、冬6℃暖かくなりました。
この発想はほんとに画期的工法で特許を取りました。
この3年で沢山の注文がきています。
エア断住宅での換気扇の働き
三菱電機の”とじピタ”という換気扇を壁に取り付けて抵抗を測ったところ、1時間に54立米、吹き出し風量があるのですね。つまり空気が出ています。
25坪ほどの小さいお家にも、最低16台の換気扇をつけます。
一台で50立米として計算すると、16台×50立米なので、1時間に800立米の空気が出ています。
ものすごい量です!
40坪サイズの家だと、20台超えますので1000立米になります。
そして新築の場合は温度湿度センサーをつけます。
センサーを、玄関出たところ、床下、リビングの天井、小屋裏につけます。
外と中の温度が10℃差ができると、センサーが感知。
すると外出中でも寝てる時でも、勝手に換気扇は動きます。
湿度60%なると、またセンサーが感知して自動で動きます。
ただ冬と夏は必ず外気温と室内温度の差があるので、換気扇は20台とも開きっぱなしです。
春秋は内と外の気温差がないので止まりますが、エア断住人あるあるで、結局24時間365日動かす
ことを好みます。
理由は後で述べます。
エア断住宅の温度
スマホで自分の家の温度が見れます。
僕の家もエア断リノベしました(2日で!!)。
結果は脱衣所が6℃だったのが18℃になりました。
灯油を買わなくて済むようになったので、1ヶ月約1万円が浮いています。
センサーがついていて365日記録されています。
エア断メリットデメリット
エア断は、壁の冷たい空気と底冷えの空気が繋がって換気扇から全部出ていくので、底冷えがありません。
この家は床暖房入ってますか?て必ず言われますが入れていません。
冬は一階のエアコン24℃設定1台だけで、2階まで暖かくなってます。
なぜ1台だけなのか?
暖かい空気というのは、ものすごく動くんです。
階段から2階へ上がって各部屋のドアを開けておけば、暖かい空気は自然と入っていく。
冷気は冷たくて重いのであんまり動かないですね。
なので、夏のエアコンは2階の子供部屋と寝室、1階のリビングの3台動かします。
3台のクーラー電気代かかりますけど、かかる費用はおおよそ3分の1です。
ところで僕の家族は花粉症がひどいんですけど、4人家族でだいたい44万個、外から花粉を持ち帰るそうです。
ですが、エア断は部屋の絨毯やソファや布団に着床する前に、空気中の花粉を吸い出してくれます。
夜中に鼻が詰まって必ず夜中起きていたのが、ぐっすり眠れるようになりました。
それから結露、これも部屋中の風が動いて発生しなくなりました。
それから焼肉をしても1時間半後にはごろっと部屋の中の空気を入れ変えられてしまうので臭わない。
先日朝の8時に来られたお客さんが「生活臭しないね」とおっしゃいました。
いやいや、7時にウインナー焼いてさっきまでご飯食べてましたけどね。
掃除回数は極端に少なくなります。
空気中の埃は着床するまでに8時間ほどかかります。
が、その前に換気扇が吸って全部外に出してくれるので、綿埃はほとんどたまりません。
デメリットは、20台の換気扇の音がうるさいです!
僕は3日で慣れました。
1年経った今では換気扇の音がないと寝られない(笑)
個人差ありますかね?
それから 1月2月の2ヶ月間の検証結果ですが、ジーンズを洗濯部屋干して5時間でパンパンに乾きます。
エア断効果の論理的説明
コアとなるエア断効果の理論を申し上げると、日本全国、土の下を5mのところで測ると18℃です。
国土交通省のホームページ見てください。
それぐらい土中には熱があるんだってことを認識していただけたらと思います。
ざっくりですが、夏40℃の時は、床下28℃くらいです。

これは直射日光当たらない場所だから想像付きますね 。
で、冬0℃の時に床下は10℃くらいあるのです。
何故なのでしょうか?
ヘアドライヤーで想像してみて欲しいのですが、スイッチオンにすると一瞬で温風がきますね。
我々が思ってる以上に空気は触れたものの温度へすぐに変化すると認識ください。
蓄熱したベタ基礎コンクリートの15cmの厚みに触れて0℃の空気は5℃に変化します。
そしてエア断住宅ではその空気が部屋の中に入っていきますが、暖房で温まってますので通気孔に出る時には22℃まで上がっています。
暖房設定24℃まで一気に温めようとすると、ものすごくエネルギーが必要ですが、1回温まって2回温まっての段階を踏んでの空気なら、そんなにエネルギーはいらない。
1月1日から12月31日までの365日間、エア断住宅リビングの温度はほぼ一定です。
冷暖房費が4人家族で3万円ぐらい安くなってます。
不必要になった灯油代も加えるともっと安くなってます。
家のカビ臭い原因
お客さんからお悩み相談がきて、住宅検査の依頼があり訪問してきましたらどうも家中カビ臭い 。
本がカビだらけになっちゃったり壁を押すとぶよぶよする。。
これは雨漏りが原因ではなく、外気温40℃で部屋の中のクーラーをガンガンにすると、当然、壁体内結露してます。
内視鏡スコープでサイディングの裏をみると大抵結露してます。
風力計で測ってみて、そこには風がほぼ流れてない。
そんな日が多くなると、そのお宅は壁体内が一年中結露しっぱなしということに。。
ですからカビる。

エア断住宅の壁の中は常に空気が流れていますので、一年中乾きっぱなし、結露することはありません。
結露は風に弱いのです。
小屋裏の空気が動いていないと、屋根の野地板が腐ります。
すると、屋根が台風で飛びます。
床下の方は床下で(水の)海になってるところがあります。
高気密高断熱の家にお住まいの方は、よく電気代もったいないから24時間換気やエアコンを切っておられるようです。
こうなると、もう駄目ですね 。
床下から空気を家に入れても寒くならないです
お客さんからの質問で多いのが、外気温0℃の時に床下から空気を部屋に流し込んで寒くならないの?と、よく聞かれます。
実験をしました。
この日は部屋の温度23.9℃。
床下でスモーク(煙)を焚いて空気に色をつけて分かりやすくします。
部屋の中はスモークで埋め尽くされましたが、温度は23.9℃と変わらなかったです。

スモーク止めて10立米の空気が出て、1時間後に部屋内はクリアになりました。
温度は23.9℃のままです 。
Air断住宅の床下から吸入した空気で部屋の温度は変わらない実験です。
空気が断熱する証拠動画
Youtubeに収めている実験で一番分かりやすいものがあります。
ガスバーナーとゴム風船の動画です。
当たり前ですけど1200℃のバーナーで風船を炙ったら風船は破れます。
ですがバーナーとの間に空気を送り続けた方の風船は、10分経っても30分経っても割れません。
我々はよくお伝えするのですけど、「空気こそが断熱材である」と。
グラスウールなどの断熱材自体は遅く熱を伝える「遅熱材」としての役目です。
だからバーナーと風船の間にグラスウールを入れても、やがて時間の問題で風船は破れます。
「エア断リノベ」すれば、秋田の冬の-6℃の屋外空気も、沖縄の夏の40℃の屋外空気も、部屋の中に影響ないわけです。
北海道エア断住宅の気温は
エア断を施した北海道の新築住宅の2月5日朝6時の気温をご紹介します。
外気温度 −12.4℃
床下温度 −1℃
室温 19.8℃
これがエア断の仕組みです。
簡単な特許です。
自然呼気を仕組みに取り入れているだけで、床下気密は施さない。
むしろ床下から空気は入ってきて欲しいです。
誤解のないように言っておきますが、床下から吸入する場所は住宅のなるべく中心にとります。
そして、その吸入が効率よく流れるように吸入口以外はしっかり気密の工事をします。
特にリノベーションの場合はこの工事がキモになります。
そこで大活躍するのが特許取得の気密塗料ATCです。
この床下からの吸入口に私たちは空気清浄機トルネックスを標準で取り付けています。
エア断の最大の利点は
エア断リノベの最大の良さはランニングコストです。
15年後くらいに壊れたとしても、換気扇は一つ5千円ほど、取り替えは5分でできます。
空気フィルターは1枚4000円でユーザーがマメに交換しないとカビくさくなります。
お施主さんは大体交換しません。
なのでカビ臭いっていうクレームが入ります。
エア断の概要はこんなところです 。
見学前のオンライン相談も可能です
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